梅の種

幼稚部には、梅の木があります。

今年も実がなりました。

子どもたちが匂いを嗅いだり見たりできるように、いくつか拾ってきて教室に置きました。

子どもたちは、「これ、なあに?」と興味津々。

数日後、梅が茶色く熟れて、柔らかくなりました。

色が変化したことに驚く子どもたち。

「なんか、くさい!」とびっくりした子もいました。

「これ、どうしようか?」と尋ねると、

「切る!!」と子どもたち。

「割ったら何が入っているのかな?」と尋ねると、

ある子が、種だろうなとは思いつつも、「くるま!(玩具)」と言いました。

すると、他の子どもたちも思いついたことを次々に空想しながら、いろいろなことを考えて、みんなで笑い合いました。

そんなやりとりを楽しみながら割ってみると、中から大きな種ができてきました。

すると今度は、お水の中に入れると言ってきたお友達がいました。早速バケツに水を入れて、中に種を入れました。

そこから10日が経ったある日、何も出てこなかったね…と聞いてみると、

「また割ってみたい」と子どもたち。

ハサミで割ろうとしても硬くて割れず…。ペンチで挟んで割ってみました。

1個目は、粉々になって失敗。

2個目は、お母さん方に手伝ってもらって、ペンチで叩きました。

上手に割ることができ、また中から白くて硬い種が出てきました。

子どもたちからは、「種だ!」と大歓声が起こりました。

種は、大切に土に植えてみました。梅の芽がでてきますように。

生活の中に、やりとりの種がたくさんあります。

どんなことでも、子どもたちの豊かな発想から、いろいろなことを考えることができます。

熟して茶色くなった梅ですが、捨ててしまわず、「割ってみたい!」と思った子どもたちがとても素敵だなと思います。

これからも、身近にある発見の種を大切に、子どもたちとの生活を、やりとりを、楽しんでいきたいと思います。

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