東京理科大学との連携プログラム

12月1日(金)に、東京理科大学との高大連携プログラムとして、川の姿といとなみをテーマに講座を実施しました。これは、私たちにとって身近な川の成り立ちや周辺地形について地形観察や実験を通して学び、河川災害や川の利用についての視野を広げるために、東京理科大学の関陽児先生と連携して実施したもので、高等部普通科生徒9人が参加しました。

はじめに、屋上から学校周辺の地形を観察しました。学校の西を流れる江戸川を観察し、堤防の様子を観察しながら丁寧に手入れされている理由を考えたり、浄水場のタンクを確認したりしました。また、単眼鏡を使い、学校の北に見える松戸のビルや筑波山、南に見える東京ディズニーシーのプロメテウス火山などを観察し、千葉県の地形について理解を深めました。

観察後は室内で、関東や学校周辺を高さ方向に強調した立体地図を用いながら東京の低地と台地の成り立ちや歴史について学びました。国府台に貝塚の遺跡があることから海までの距離が現代よりも近かったことを想像したり、台地の上にいながら湧き水を利用しやすい環境であったことを学んだりしました。

また、現在の低地は、最終氷期に起きた海水準低下によって形成された大きな谷が、後氷期の海水準の上昇に伴い河川から供給された土砂によって充填されて形成されたということを関東平野地下構造の立体模型を用いて学びました。

終了後のアンケートでは、「土地の特徴についてもっと知りたいと思ったので、土地に関する講座に参加したいと思いました。」「地形が昔と今と比べてどのように移り変わっていったのかを知ることができました。」「単眼鏡を使って遠くの建物や山を見て先生の説明を聞くのはとても興味深かった。」「長い時間をかけて地形が変わっていくのがとても面白いと思いました。」などの感想があり、大変有意義な経験となったようです。