平成30年度卒業式

学校長式辞

春の風とともに、卒業の季節がやってまいりました。本日、平成30年度の卒業式をみなさんと共に迎えられたことを、たいへんうれしく思います。

小学部卒業生12名、中学部卒業生14名、高等部普通科卒業生21名、専攻科修了生12名のみなさん、卒業・修了、おめでとうございます。

そして、ご家族の皆様方も、子どもさんの、緊張の中にも晴れやかな表情をごらんになり、大きな喜びを感じておられることと思います。また同時に、これまで共に歩んでこられた、その時々の思い出が一つまたひとつと心に思い浮かんでくるのではないでしょうか。そして、子どもたちのさらなる成長への期待と共に、この場におられることと存じます。本校教職員一同、卒業・修了を心よりお祝い申し上げます。また、この間、本校の教育や運営にお力添えをいただきまして、今日の日を迎えられましたことを、改めて感謝申し上げます。

小学部、中学部、高等部をそれぞれ卒業し、さらにこの学校で勉学を重ねていくみなさん。今日は、みなさんの長い学校生活での大きな節目です。これまでの努力の結果がみなさんの今となっています。今の気持ちをしっかりと心にとどめて、これからも希望と勇気をもって、自分自身をもっともっと大きくしていくための努力を続けてほしいと思います。4月からみなさんは、また、新しい一歩を踏み出します。先生の話をよく聞き、たくさんの本を読み、知識をさらに深め、また、体や心をしっかりときたえてください。そして、友達や周りの人々と協力し、より深い信頼関係を築き、また人を思いやる心を育てていってください。友達をはじめ、多くの人びととの信頼関係は、これから先の長い人生で、みなさんそれぞれを支えてくれるはずです。

さて、いよいよ本校を離れ、職業人あるいはさらなる勉学の道へと、広い社会に羽ばたいていこうとしているみなさん。みなさんの心は、大きな期待に燃えつつも、一方では不安もあるでしょう。しかし、これまでのみなさんの努力やその成果を信じて、また自分のさらなる可能性を信じて、それぞれの夢に向かって、一歩ずつ進んでいってほしいと思います。不安なときには、自分の中に閉じこもらずに、周りを見てください。みなさんの周りには、いつも皆さんを支えてくれた家族や友達がいます。そして、たくさんの先生方が見守ってくれています。みなさんは、そういった多くの人に支えられている大切な存在です。みなさんもまた、広い社会の中で、多くの人を支える人間になってほしいと思います。社会のさまざまな場で、本校で培った力をさらに伸ばし、そして周りの人びとと協力しながら、社会に貢献し、充実した、楽しい人生を送ってくれることを期待しています。

本校では、今年度も多くの方々のご指導・ご支援を得て、様々な教育・研究活動を展開することができました。本校は、全国で唯一の国立の学校・大学附属の学校として、全国のモデルとなる教育活動を行うとともに、そのためのエビデンスをもって多くの学校や教師を支援する立場にあります。同時に、これまで培われた教育と研究のノウハウを世界に発信する役割も背負っています。これらの役割は容易ではありませんが、教職員一丸となってそのための努力を続けております。近年、産業構造や社会情勢が激変していく中、聴覚障害教育も大きく変わりつつあります。本校にあっても、歴史的な資産を大切にしながら、これからの聴覚障害教育の変化を見通して、引き続き、聴覚障害教育を先導していく活動を行っていきたいと考えております。

最後になりましたが、大学を代表してご列席いただきました、筑波大学執行役員・学長補佐室長 池田 潤 先生、ご列席賜りましたご来賓の皆様方、本日は誠にありがとうございました。これからも本校の教育に温かいご指導、ご支援を賜り、また、在校生、卒業生を見守り、育てて頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

卒業生・修了生一人ひとりの輝かしい未来を祈って、式辞と致します。

平成31年3月15日

筑波大学附属聴覚特別支援学校長 鄭 仁豪


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