第37回卒業式が行われました

学校長祝辞

吹く風に春の便りを感じながら、卒業の季節となりました。

本日、平成二十六年度の卒業式を皆さんと共に迎えられたことを、大変嬉しく思います。

小学部卒業生十二名、中学部卒業生十四名、高等部普通科卒業生二十四名、専攻科修了生十五名の皆さん、ご卒業および修了おめでとうございます。

ご家族の皆様方は、成長されたお子さん達をご覧になり、どのような思いを持たれているでしょうか。これまで共に歩んでこられた、その時々の思い出が一つまた一つと心に思い浮かんでくるのではないでしょうか。そして、子どもたちのさらなる成長への期待とともに、この場におられることと存じます。本校教職員一同、卒業および修了を心よりお祝い申し上げます。また、今まで、本校の教育や運営にお力添えをいただいたことによって、今日の日を迎えられました。改めて感謝申し上げます。

小学部、中学部、高等部をそれぞれ卒業し、さらにこの学校で勉学を重ねていく皆さん、今日は、皆さんの長い学校生活での大きな節目です。これまでの皆さんの努力、保護者の方々の支え、先生方の熱心なご指導、これらによって今日の日を迎えることができました。今の気持ちをしっかりと心に刻み、これからも前に向かって、歩み続けてほしいと思います。四月から皆さんは、また、新しい一歩を踏み出します。新たな学びにより、皆さんの世界はさらに広がり、皆さんをさらに大きく成長させてくれるでしょう。机の上の勉強以外にも皆さんが学ぶことはたくさんあります。みんなで協力し何かを成し遂げること、友達や先生との信頼関係を築くことは、これから先の長い人生で、皆さん一人一人を支えてくれる財産となるでしょう。

さて、いよいよ本校を離れ、職業人あるいはさらなる勉学の道へと羽ばたいて行こうとしている皆さん。皆さんの心は、大きな期待に燃えつつも、一方では不安もあるでしょう。しかし、これまでの皆さんの努力やその成果を信じ、またさらなる可能性を信じ、それぞれの夢に向かって、前に進んで行ってほしいと思います。一般社会の中では、コミュニケーションに不安があるかもしれません。しかし自信をもって行動してください。コミュニケーションにとって、大切なものは、伝えたいという「心」です。そしてさらに大切なものは、相手の立場や思いを理解し、感じとる「心」です。この「心」によって、豊かなコミュニケーションを基盤とした幸せな人生を歩んでいってほしいと思います。

本校では、今年度も様々な方々のご指導・ご支援を得て、パリ聾学校との国際交流をはじめ、台湾や韓国の聾学校と多くの活動を展開することができました。このように本校はグローバル時代に貢献できる人材育成に向かって着実に一歩一歩、歩んできております。また近年の医療技術の進歩、インクルーシブ教育が推進されるなかで、本校はこれまで積み上げてきた貴重な教育的資産を継承しつつ、未来の聴覚障害教育を見据えて、新たな教育実践や研究活動を発展させてゆきます。

最後になりましたが、大学を代表してご列席いただきました、本学副学長、清水一彦先生をはじめ、ご列席賜りましたご来賓の皆様方、本日は誠にありがとうございました。これからも本校の教育に温かいご指導、ご支援を賜り、また、在校生、卒業生を見守り、育てて頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

卒業生・修了生ひとりひとりの輝かしい未来をお祈りし、式辞といたします。

平成27年3月14日

筑波大学附属聴覚特別支援学校長 原島 恒夫


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