会員の皆様、日頃よりPTA活動にご協力いただきありがとうございます。
7月6日、第2回PTA部長会を開きました。部長会の内容のうち、学校から報告される各部の情報は、これからメールメイトで全保護者に配信することになり、今まで役員のみで共有していた各部の情報を全保護者が閲覧可能となります。学校生活の様子を知る機会が増え、より関心を深めていただくことを期待しています。
卒業生親の会「鴻友会」主催の講演会が6月29日に開催され、PTAからも参加させていただきました。聴覚障がいのある人を雇用する会社の採用担当の方からお話をお伺いし、社会に出てからの周囲との調和のとり方や必要なスキル、定着支援、よくある相談事案、健聴者との共生についてなど、大変興味深いお話を聞けました。
また、全国ろう学校PTA連合会総会が6月に行われ、主催する「家庭教育を考える部会2024年東京大会」の案内がありました。本部会は、10月18、19日に代々木オリンピック記念青少年センターにて開催され、全国から多くの保護者の皆さんが集まります。本校からもより多くのご参加をお願いいたします。詳しくは、後日、メールメイトで、学校からご案内がありますのでよろしくお願いいたします。
先日、盛大に体育祭が開催され、生徒の皆さんの奮闘、楽しみながらの演技を関係者の一人として参観させていただきました。10月の文化祭にはコロナの影響で中止されていたバザーと食堂も再開予定です。部長会でも小学部のバザー、中学部のスイーツ販売、高等部の総菜、飲み物等の販売準備について、各部の部長、主事先生から進捗状況をお聞きしました。幼児児童生徒数とともに保護者会員が減少することから、持続可能な範囲で計画しています。学級協議員や各保護者の皆さんのご協力もあり、順調に企画の準備が進みそうです。今から文化祭のイベントで子供たちの喜ぶ顔が目に浮かびます。ご協力誠にありがとうございます。
本校と同様に、全国のろう学校も、幼児児童生徒数の減少が話題になっています。この問題は会費や資金の減少、予算の削減、結果的には学校の経営にも打撃を与えます。すぐに解決策は見つからない問題ではありますが、現状を把握し、幼児児童生徒の特性を理解したうえで、必要な教育を学校と.家庭とPTAの三方で共有し、生徒の自立と高い専門性のある支援を行うこと、教育の質を保ち、社会で活躍する生徒を数多く輩出することこそ本校の意義があると思います。
社会の変化に対応するためには、「鴻友会」の講演にもあった「必要なスキルを身に付け、さらに個人の努力で伸ばす」という土台づくりも大切であります。
本校で育った生徒が卒業後、社会で孤独感を感じない為にも他校や社会との交流を今後さらに再開していくことも希望しております。
現在、PTAとしては社会環境や家庭環境の変化に対応し活動の在り方、運営方法をも少しずつ変化させております。
単に親の負担を減らすことだけが目的ではありません。生徒に各種行事、校外事業、交流事業を経験させることは社会生活を迎える前の学生時代には貴重な経験になるでしょう。予算が潤沢に無い状況では学校と家庭が密に連絡を取り、必要な教育とは何かを考え、各生徒が個性を伸ばせる環境づくりと社会生活を送るうえで生活習慣を身に付けることの両立が必要だろうと思います。
何かお困りごとがあれば本校の先生方、鴻友会、OBの皆様が卒業後も支援してくださいますので、是非ご相談いただければ幸いです。
私の会長任期も残り半年と少しになりますが、今後のPTA役員の皆様には本校の良いところを引き継ぎ、改善点を継続審議して解決に向かっていただけるような運営を希望しております。今後も皆様のご支援とご協力をお願いいたします。
PTA会長 柴田 祐一

(PTAだより№173より)