租税教室

 令和7年12月5日(金)に市川税務署及び成田税務署の税務広報広聴官の方をお招きし,中学部3年生を対象に租税教室が行われました。最初の講義では,私たちの生活と税のかかわりについて学習しました。生徒は特に公立学校の児童・生徒一人当たりの公費負担教育費が小学校入学から高校卒業まで,12年間で一人当たり約1,229万円の税金が使われていることに非常に驚いていました。社会科公民的分野の授業で学習したことを振り返りながら積極的に講義を受ける姿が見られました。

 その後は,グループワークとして「町をつくろう」を行いました。予算15億円でどのような公共施設をどこに配置するか,クラスごとに理想の町を相談しながら作っていきます。町には川が流れていますが,橋を架けるのには2億円かかります。橋を架けるか否か。自然豊かな町に1億円をかけて公園を作るか否か。ごみ処理場は町のどこにおくか…等,公民で学習した対立と合意,効率と公正を意識しながら積極的に話し合う姿が見られました。

 グループワークでも現実の世界でも,政府の財源は無限にあるわけではありません。何かを選んだら何かをあきらめなければならない,でも立場の異なる一人一人の市民を大切にしなければならない。社会科の授業を通して学び,租税教室を通して体験したことをこれからの生活や学びに生かしていくことを期待しています。