幼稚部 幼児の食に関する講演会

幼稚部では、年1回保護者向けの食に関する講演を行っています。今年度は、和洋女子大学の吉田真知子先生をお招きし、「幼児の食に関するお話」を伺いました。

食育とは何かという話題から始まり、子どもの好き嫌いについての大学生への調査研究を交えたお話や、野菜、肉、魚を食べやすくする具体的な方法等についてもお話をしていただきました。

「幼児期は楽しく食べて情緒を育てることが一番大事な時期であること」「好き嫌いを幼児期だけで克服させようとせず、長い目で取り組んでいくこと」「子どもが一度嫌いと言った食べ物も食卓に出す機会を作り、周囲の人がおいしそうに食べているところを見せてあげること」「子どもが食べない理由は何かを考え、食べやすくする工夫をしてあげること」というお話が印象的でした。

保護者は少人数のグループに分かれ、情報交換をしながら参加しました。お互いの子どもの様子や家庭での工夫について話し、同じような悩みがあることに共感しながら話が尽きない様子でした。

講演の最後に吉田先生から「肩の力を抜いて、少し気楽に考えてみましょう。『食事は楽しい』をモットーに焦らずゆっくり見守っていきましょう。」と言うお話がありました。

保護者の方々は、子どもの成長や健康のために日々工夫されながら取り組んでいます。吉田先生のお話を聞き、またお互いの話を聞くことができ、少しほっとしたような表情も見られました。保護者も子どもも楽しく笑顔で食事をするための大変貴重なお話を伺うことができました。吉田先生、ありがとうございました。