第18回聴覚障害早期教育公開研修会

 2月17日(金)に聴覚障害早期教育公開研修会を開催しました。本研修会は医療、福祉、教育・保育等、聴覚に障害のある乳幼児の支援に関わる様々な職種の方々が一堂に会する研修会です。平成15年に始まり、今回で第18回になります。聴覚障害及び本校の早期支援や教育活動について関係機関の方々にご理解いただくとともに、連携を深め、聴覚に障害のある乳幼児と保護者、ご家族への充実した支援につなげていくことを目的として開催しています。新型コロナウイルス感染症対策のために、昨年、一昨年と実施がかなわず、3年ぶりとなりました。今回は、47名が参加されました。

 本校校長から本校の概要について説明をしました。次に幼稚部乳幼児教育相談けやきルームの担当者から実践報告をしました。

 早期教育に関わる研修会ですが、乳幼児教育相談2歳児のグループ活動、0・1歳児の活動のビデオ公開、幼稚部3・4・5歳児の活動に加えまして、乳幼児が成長した姿として小学部の授業参観も行いました。

 午後からは、小張総合病院耳鼻咽喉科小児難聴言語外来の森田訓子先生に「新生児聴覚スクリーニング~これはスタートライン、そしてシークエンスが重要!~」と題するご講演をしていただきました。新生児聴覚スクリーニングや1歳6か月児検診、3歳児検診、就学時検診等、「きこえの確認」シークエンスのそれぞれの時期における意義と役割を考えていくことが大切であることをエビデンスを基にお話しいただきました。また、聴覚障害の発見に王道はなく、子どもたちと関わる様々な職種それぞれにおいて、子どものきこえについて目を向けていくことが必要であるとのお話もいただきました。

 実施後のアンケートでは、参加者から「多職種の参加する研修会として引き続き開催してほしい」「聴覚障害のある子どもとの関わり方を学びたい」「実際に校内や子どもの様子を見学でき、自分が関わる対象のお子さんを関係機関につなげるハードルが低くなった」等の感想や意見が挙げられました。地域連携の必要性や乳幼児教育相談の重要性について改めて実感できた研修会となりました。

幼稚部

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