Renewal 2011/03/27
ビデオに字幕を挿入する装置を使って、式典での字幕提示を行っています。
ビデオの字幕挿入では、元になるテープにパソコンでつくった字幕を重ね、新しいテープにダビングします。
式典における情報保障では,ビデオカメラの映像にパソコンで作った字幕を重ねます。
ビデオの字幕では音声も同時にダビングしますが、本システムでは音声考えていません。(会場に音声は流れています)
ビデオに字幕を挿入するとは、ビデオの画面とパソコンで作成した字幕の画面を合成することです。字幕挿入にはパソコンとビデオの知識が必要です。
ビデオ(カメラまたはデッキ)の映像と、パソコンの画面をビデオミキサーという機械を使って合成し、別のビデオテープにダビング(プロジェクターを使って投影)します。
本システムでは「ローランド V-1600HD を使用」を使っています。スーパーインポーズは,クロマキーという方法を使いますが,式典の情報保障では,字幕をはっきり見せるために2画面を合成するワイプという方法を使っています。
字幕の画面はパソコンで作ります。専用のソフトもありますが、PowerPointを使います。
(1)PowerPointを起動する。
(2)「表示」−「マスタ」−「スライドマスタ」−「マスタ タイトルの書式設定」で、領域をクリックして移動し、サイズを調整する。この方法なら後で一括して表示位置を調整できる。
【注意】標準レイアウトのオブジェクト領域だけが移動する場合は、その領域をタイトルの書式設定領域の外に出し、タイトルの書式設定領域を移動し、サイズ調整してからオブジェクト領域を元に戻す。
(3)「マスタ タイトルの書式設定」の選択状態はそのままにして
文字色、フォントの設定
「書式」−「フォント」で、字幕として読みやすいフォントと色とサイズを指定する。
「書式」−「配置」で、「左揃え」を設定。
(4) スライドの配色を黒に設定
「書式」−「背景」を選択し、「色の変更」−「その他の色」で、「黒」を選択後、「OK」をクリックする。その後、「すべてに適用」をクリックする。
(5)「表示」−「標準」に戻す。
(6)字幕を入力する。またはWord文書から読み込む。一太郎の文書を貼り込む。
(7) 字幕に背景を設定する
文字が見にくい場合は、「表示」−「マスタ」−「スライドマスタ」で[図形描画]のツールバーを出して、[四角形]を選んで文字の範囲より大きめの四角形を描いて[塗りつぶし]をする。色は文字色との関係で選ぶこと。新しく作製した四角形は最前面にできるので、図形をポイントしたまま右クリックして「順序」−「背面へ移動」でタイトルのプレースフォルダの背面に移動する。
(1)表示枠の設定
「表示」−「スライドショー」で、字幕の表示位置をテレビ画面で確認する。クリックして文字入力画面に戻る。この作業を繰り返し、すべてのスライドで、テレビ画面で字幕がすベて表示されるように表示枠の位置、サイズを調整する。
全体の字幕の位置やサイズを変更する場合は、「表示」−「マスタ」−「スライドマスタ」で変更する。一度、「スライドマスタ」にするとテキストのプレースフォルダができてしまうので、「表示」−「標準」に戻って、左側のスライドペインの「スライド」のところにカーソルをおいて、「編集」−「すべてを選択」にして、右側の作業ウインドを「スライドのレイアウト」にして、「タイトルのみ」を選択し右側の「▼」を押して「選択したスライドに適用」を押す。
(2)字幕提示のシミュレート
実際に会場で何度も試してみることが大切です。字幕を挿入するタイミングを確認する。
(3)字幕提示
本番は大変緊張します。精神の集中が必要で、とても疲れます。
「日本語フォント」を「DF特太ゴシック体」、「スタイル」を「標準」、「サイズ」を「44」、「色」を「その他の色」で「白」に設定して「OK」をクリックし、「オブジェクトの既定値に設定」をチェックし、「OK」をクリックする。英数字用のフォントは「日本語フォントを使う」にする。フォントのサイズをPowerPointが勝手に変えてしまう場合があるので注意!
フォント環境が違うパソコンにデータを移したときは再設定が必要である。自分のパソコンで設定したフォントがファイルをコピーしたパソコンにインストールしてないと、そのパソコンにあるフォントで表示するので、自分のパソコンとフォントの表示が違ってしまう。再調整が必要になる。
字幕の行数を2行にしたときは、文字が上下に揺れないように、1行のスライドも空行を入れて2行にしておく。(プレゼンテーションウィンドウではEnter、スライドペインのアウトライン表示では、Shift+Enter)
スライドペインですべてのスライドを選択した状態で、「書式 → 行間 →行間」で1.25に設定する。
予めWordで文書が作製してある場合は、一括して読み込むことができます。
4−1 アウトラインの設定で、字幕として表示する一単位ずつレベル1のアウトラインを設定する。字幕の一単位は1行か2行がよい。
Wordでアウトラインのレベルを1と2に設定すると、レベル1がタイトル、レベル2がテキストのところに読み込まれる。
4−2 PowerPointの「挿入−アウトラインからスライド」を実行すると、1で設定した一単位ずつ1枚のスライド(のタイトルの位置)に自動的に読み込まれる。
4−3 左側のスライドペインの「スライド」のところにカーソルをおいて、「編集」−「すべてを選択」にして、右側の作業ウインドを「スライドのレイアウト」にして、「タイトルのみ」を選択し右側の「▼」を押して「選択したスライドに適用」を押す。
【一太郎からなら】元の文書のテキストをクリップボードにコピーして、PowerPointのスライドペインのアウトライン表示ですべてを選択状態にして、ペーストすることもできる。ただし、この方法では1枚のスライドのなってしまうので、スライドを分ける必要がある
スライドペインですべてのスライドを選択した状態で、作業ウインドウから、「スライドのレイアウト」で、「タイトルのみ」のテンプレートを選んで「▼」→「選択したスライドに適応」をやってから、「表示→マスタ→スライドマスタ」
詳しくは、下記の紀要論文のPDFをご覧ください。(SD画質版です。HD画質版は執筆中)
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