入学式・卒業式等の式典における情報保障
ハイビジョン画質に対応した字幕挿入・投影システム

筑波大学附属聴覚特別支援学校
(筑波大学附属聾学校)

Renewal 2011/03/27 アクセスカウンタ 

筑波大学附属聴覚特別支援学校では,平成22年度の卒業式からハイビジョン画質に対応した字幕挿入・投影システムで情報保障を行っています。

本校では,平成11年度の卒業式より,卒業式・入学式等の式典において,字幕で文字情報を提供することによって,聴覚障害児に対する情報保障を行ってきました。システムは,アナログテレビの画質(解像度640×480,SD画質)でしたので,体育館などの広い会場では見にくく,また解像度の制限で,字幕にルビがふれないという制約がありました。SD画質での情報保障についてはここをご覧ください。

アナログテレビ放送廃止の2011年7月に向けて,すでにデジタルテレビが広く普及しています。この度,大学の協力を得て,デジタルテレビのハイビジョン画質(解像度1920×1080,HD画質)に対応した字幕挿入・投影システムを導入しました。これにより,画面がより鮮明になり,また字幕にルビをふることも可能になりました。

ビデオミキサーのワイプ機能で,ビデオで撮影した画面と,パソコンで作成した画面合成して120インチのワイドスクリーンに投影します。

壇上で派遣手話通訳者による手話通訳が行われています。

式場全体の様子です。体育館後方からもはっきり文字が見えます。

国歌斉唱です。指揮者の映像を大きく映し出し,その下に楽譜と歌詞を表示します。
(指揮者の画像はぼかしてあります)

校長式辞は,手話通訳と字幕で保障します。

卒業生・修了生退場です。この明るさでも文字ははっきり見えます。

退任式の様子です。漢字にふったルビもはっきり見えます。


式典における字幕投影機器のシステム構成と配置図

字幕提示の方法


式典における情報保障に関する紀要の論文のPDFが
「筑波大学附属聴覚特別支援学校リポジトリ」

のページからダウンロードできます。


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