8月20日(木)と21日(金)に,本校と附属大塚特別支援学校の教員5名と本校専攻科生徒1名が岩手県を訪れ,出前授業と特別支援学級の相談業務を行ってきました。
これは「平成27年度筑波大学社会貢献プロジェクト事業」の一環として,本校の橋本主幹教諭が中心となって企画したものです。訪問した学校は大槌町立大槌学園小学部(大森厚志学園長,児童403名),大船渡市立蛸ノ浦小学校(須藤壽弘校長,児童48名),大船渡市立赤崎小学校(朝倉啓二校長,児童76名)の3校です。
事業名は「私たちの故郷を描こう −貼り絵で表現する故郷の文化と誇り−」(東日本大震災で被災した地域の子供たちの心のケアと郷土愛や誇りを取り戻すための支援)で,主な内容は故郷の自然や文化(伝統行事等)を貼り絵で共同制作するというものです。
今回は,「心のケアを必要とする子供たちと筑波大学附属特別支援学校との結びつき,または専門家との継続的なつながり」や,「震災時の学校支援の在り方」,「筑波大学が考えるインクルーシブ教育の推進」も訪問の重要な目的として位置付けているため,様々な活動が同時間帯で展開されるという複合的な性格を帯びるものとなりました。
活動の概要です。
@ 故郷をテーマにした絵画制作(貼り絵による共同制作)
A 本校生徒と教員による「聴覚障害と手話についての授業」
B 各校の特別支援学級での相談業務
C 被災地に暮らす聴覚障害がある方への取材
「特別支援学級での相談業務」については附属大塚特別支援学校から参加した若井教諭が担当し,3校とのサポート体制を整えました。「被災地に暮らす聴覚障害がある方への取材」では本校の雁丸教諭(高等部社会科)が,大槌町在住の大久保紀次さんを訪ねお話を伺ってきました。大久保さんは,詩人,エッセイスト,画家として大槌町で活躍されている方です。震災時の行動,震災後の生活について取材することができましたが,今後,本校での災害に関する教育に役立てる予定です。9月以降も,児童の描いた作品をもとにしたクリアファイルの作成,各校の校歌を手話で歌ったDVDの作成,市川市南図書館での展覧会(本年12月)とまだまだ活動が続きます。
震災後4年を経過しましたが,東北沿岸部はまだまだ支援が必要です。本校では今後も様々な形で支援を考えていきたいと思います。なお,今回の活動で特筆すべき点は,筑波大学の附属特別支援学校が連携して東北沿岸部の学校支援事業を行ったということです。今回は大塚特別支援学校に協力を要請しましたが,さらに他の附属学校へと輪を広げていくことができれば,附属11校の有意義な活動の1つとして発展させていくことができるのではないかと考えています。
2015/09/07〜