第36回卒業式が行われました

学校長祝辞

吹く風の冷たさもやわらぎはじめ、春の到来を感じつつ、卒業の季節となりました。本日、平成25年度の卒業式を皆さんと共に迎えられたことを、大変嬉しく思います。小学部卒業生11名、中学部卒業生13名、高等部普通科卒業生25名、専攻科修了生16名の皆さん、ご卒業および修了おめでとうございます。

ご家族の皆様方は、成長されたお子さん達をごらんになり、どのような思いをもたれているでしょうか。これまで共に歩んでこられた、その時々の思い出がひとつまたひとつと心に思い浮かんでくるのではないでしょうか。そして、子どもたちのさらなる成長への期待とともに、この場におられることと存じます。本校教職員一同、卒業および修了を心よりお祝い申し上げます。また、今まで、本校の教育や運営にお力添えをいただいたことによって、今日の日を迎えられました。改めて感謝申し上げます。

小学部、中学部、高等部をそれぞれ卒業し、さらにこの学校で勉学を重ねていく皆さん、今日は、皆さんの長い学校生活での大きな節目です。これまでの皆さんの努力、保護者の方々の支え、先生方の熱心なご指導、これらによって今日の日を迎えることができました。今の気持ちをしっかりと心に刻み、これからも前に向かって、歩み続けてほしいと思います。四月から皆さんは、また、新しい一歩を踏み出します。新たな学びを通して、さらに世界が広がっていくことでしょう。「よく学びよく遊べ」といいます。勉強だけでなく、友達、先生をはじめ、多くの人達との信頼関係は、これから先の長い人生で、皆さん一人ひとりを支えてくれる財産となるでしょう。

さて、いよいよ本校を離れ、職業人あるいはさらなる勉学の道へと羽ばたいて行こうとしている皆さん。皆さんの心は、大きな期待に燃えつつも、一方では不安もあるでしょう。しかし、これまでの皆さんの努力やその成果を信じ、またさらなる可能性を信じ、それぞれの夢に向かって、前に進んで行ってほしいと思います。一般社会の中では、コミュニケーションに不安があるかもしれません。しかし自信をもって行動してください。コミュニケーションにとって、まず大切なものは、伝えたいという「心」です。そしてさらに大切なものは、相手の立場や思いを理解し、感じとる「心」です。この「心」によって、豊かなコミュニケーションを基盤とした幸せな人生を歩んでいってほしいと思います。

本校では、今年度も様々な方々のご指導・ご支援を得て、パリ聾学校との国際交流をはじめ、多くの活動を展開することができました。本校は、全国で唯一の国立大学附属の聴覚特別支援学校として、全国のモデルとなる教育活動を行うとともに、全国の特別支援学校を支援する立場にあります。近年、医療技術の進歩、インクルーシブ教育が推進されるなかで、全国の聴覚障害教育も変化の渦中にあります。しかし、本校にはこれまで積み上げてきた貴重な教育的資産があり、これらを継承しつつ、未来の聴覚障害教育を見据えて、教育や研究活動を発展させていきたいと考えております。

最後になりましたが、大学を代表してご列席いただきました、本学副学長大田友一先生をはじめ、ご列席賜りましたご来賓の皆様方、本日は誠にありがとうございました。これからも本校の教育に温かいご指導、ご支援を賜り、また、在校生、卒業生を見守り、育てて頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

卒業生・修了生一人ひとりの輝かしい未来をお祈りし、式辞といたします。

平成26年3月15日

筑波大学附属聴覚特別支援学校長 原島 恒夫


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