
今日は、みなさんの修了式です。先週の15日は卒業式でした。16日は幼稚部の修了式でした。そして、今日は、みなさんの番です。
昨年の修了式を覚えていますよね。昨年は、東日本大震災の影響で、修了式が卒業式幼稚部の修了式と同じ日になりました。いつもと違う修了式でしたが、今年はいつもどおりの式となりました。
今年度は、いつもと同じ日々を過ごせることの大切さ、ありがたさを私たちみんなが心から感じた1年間でした。
みなさんにとって、どのような1年間だったでしょうか。震災があったとはいえ、この学校には幸い大きな被害はありませんでした。それでも、電力不足のために節電をし、いつもより暑い夏を過ごしました。放射線の影響もあり、学校の一部ですが、立ち入り禁止となったところもありました。それでも、みなさんは、1年間、よく勉強し、運動もし、学校行事に取り組んできました。
精一杯がんばったと思っている人もいれば、もしかすると、もう少しがんばればよかったと感じている人もいるかもしれません。がんばったと思う人は、来年度もその熱意を忘れずにいろいろなことにとりくんでください。少し足りなかったと感じている人も大丈夫です。そのように思えるということは、今年、自分に何が足りなかったのか、次はどのようにすればよいのかを考え出しているということを意味します。その気持ちを持ち続ければ、来年度はきっと自分の満足がいくようにやりとげられるはずです。もう少しがんばればよかった、という思いは、後悔の気持ちですね。
どんな人でも、まったく後悔することはない、という人はいません。でも、できるのなら、後悔することを少しでも減らしたいと思いますよね。実は、人生から後悔を減らす方法が一つだけある、と言われます。どんな方法でしょう? それは、そのとき必要に応じてやるべきことをやっておく、というものです。
もちろん、それがいつでもできれば、誰も苦労はしない訳ですから、実際に、いつもやるべきことをきちんとやっていくことは大変なことですよね。
でも、違う視点で考えてみましょう。「千里の道も一歩から」という諺(ことわざ)があります。聞いたことがありますか?どんなにすごい大変なことでも、身近なことをやるところから始まるという意味です。
あなた方の毎日もそうです。昨年の4月から始めた一日一日の積み重ねが、1年後の今日の修了式につながったのです。あなた方が、今日の修了式に臨(のぞ)めているということ、それは、あなた方は一歩一歩、やることをやってこれたということです。もうやめてしまいたい、もう早く寝たい、と思う日もあったことでしょう。でも、そういうときに、あと10分だけやってみよう、あと1問だけやっておこう、という姿勢を大事にしてください。他人には甘く、自分にはちょっぴり厳しく、これが、あなた方の未来につながります。
明日から春休みです。春休みは短い期間ですが、少しのんびりしながらも、普段できなかったことにもチャレンジしてみてください。来月、4月からあなた方の新しい学年が始まります。また、新しい一歩を歩み出してください。これで、修了式の式辞を終わります。
平成24年3月23日
筑波大学附属聴覚特別支援学校長 宮本信也
2012/03/23〜