ビジネス情報科では,2月8日から10日の研修旅行で,朝日放送の字幕とデータ放送を制作している株式会社デジアサと,JR西日本の特例子会社で,障がい者採用に取り組んでいる株式会社JR西日本あいウイルを訪問しました。

字幕放送は,聴覚障害者にとっては,大切な情報源です。専攻科の生徒からは,その制作現場を是非見学したいというので,デジアサに見学の申し込みをしました。その後,詳細なプレゼンテーションの資料が送られてきました。その資料で事前勉強をしていきました。
字幕作成ソフト「モジウェーブ」を使った字幕制作の現場を見ると,たいへんな作業であることが分かりました。データ放送作成の現場は,特別な電波領域が作ってあって,実際にデータ放送する時間とは別に,TVや携帯電話でデータ放送のシミュレーションができるようになっていました。
次に,朝日放送のビルに移動し,ニューススタジオで生字幕作成の現場を見学しました。ニュースの場合,放送の直前にニュース原稿が上がってくるそうです。それを入力し,修正しながら字幕を出していくのだそうです。デジアサの方のご厚意によりニューススタジオに入れていただき,カメラを操作したり,キャスター席で記念撮影をしたりしました。
懇談会の中で,字幕放送について以下のような質問やお願いしました。
質問:放送のときには字幕がついているが,DVDになると字幕がない場合があるのはどうしてですか?
回答:権利関係がむずかしいので,調整の努力をしています。
質問:CMには、どうして字幕が付かないのですか?
回答:一部CMに字幕を試みている会社もあります。今後,増えていくと思います。
質問:字幕をつけるのにどれくらい時間がかかりますか?
回答:30分の番組に字幕をつけるのに約8時間かかります。2時間番組になると32時間にもなるので,
分担して制作します。
要望:できれば古いアニメの再放送にも字幕をつけてほしい。
デジアサのホームページは こちら です。
JR西日本は,法定雇用率を達成しています。引き続き障がい者雇用を拡大し,より一層の社会貢献をめざして平成19年に設立されたのが,特例子会社JR西日本あいウィルです。社員数72名ですが,その内障害者が43名で,聴覚障害者が7名働いています。
聴覚障害者は,版下作成(プリプレス)と印刷・製本の担当で働いていました。JR西日本グループ企業から名刺やパンフレットなどの印刷の注文を受けているのだそうです。印刷の機械は最新のもので,4色のパトライトが設置され,聴覚障害者が働きやすい環境になっていました。最新の機械を動かすには微妙な調整が必要で,神経を使うのだということがわかりました。
見学の後,担当者からは,「障害に甘えることなく,仕事への誇りを持ち技術力の向上に努め,社員間のコミュニケーションを積極的に取ることが働く上で大切」だと教えていただきました。
見学・質疑応答ともに,就職活動を行う生徒たちには大変よい勉強になりました。
JR西日本あいウィルにホームページは こちら です。
2012/02/15〜