4月11日(月)、平成23年度の入学式が行われました。今年は、桜の花が満開に咲き誇り、新入生を歓迎してくれました。新入生にとっても保護者の方々にとっても思い出に残る入学式だったのではないでしょうか。
ここでは、学校長の式辞をご紹介いたします。
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学校長式辞
ようちぶから高等部までの81名のみなさん、入学、おめでとうございます。
今、日本は、これまでになかったような大きな災害と事故で大変な状況にあります。そのようなときでも、春はめぐってきました。
そして、今日、みなさんを入学式に迎えられたことをとてもうれしく思います。
ようちぶにあたらしく入った8名のみなさん、きょうからたくさんのおともだちといっしょの毎日がはじまります。べんきょうしたり、あそんだり、げんきにたのしくやっていきましょうね。
しょうがくぶ1年生の13名と3年生の1名のみなさん、しょうがくぶでのあたらしいべんきょう、ちょっとしんぱいなこともあるかもしれません。でも、だいじょうぶ、じょうきゅうせいの人たちや先生方が、みなさんにいろいろおしえてくれますからね。べんきょうに、うんどうに、いろいろがんばりましょう。
中学部1年生13名のみなさん、中学部での勉強はこれまでよりも難しいと感じることがあるかもしれません。毎日の勉強計画をきちんと立て、効率のよい学習を心がけましょう。
高等部普通科1年生27名、専攻科1年生19名のみなさん、みなさんはそれぞれ本校の最終学部に入り、下級生の方がはるかに多い立場となりました。自分自身を高めるとともに、下級生のお手本になる毎日を目指してください。
さて、中学部、高等部、専攻科に入学したみなさん、あなた方は、自ら学習する姿勢を身につけなければいけません。勉強のやり方は、その人その人で向いているやり方があります。自分にどんな勉強の仕方が向いているのか分からないときは、どんどん先生方に聞いてみてください。
あなた方の年代は、また、青年期の前半、いわゆる思春期の時期でもあります。思春期では、自分のこと深く考えられるようになります。自分のことを考えられるようになると、自分と周りの人を比べて考えられるようにもなります。比較して考えられるようになることで、悩むことも出てくることがあるでしょう。それは、普通の心の動きです。でも、とてもつらいときがあるかもしれません。そんなときも、どうぞ先生方をたずねてください。
日本は、これから大きな変化の時代を迎えようとしています。今回の東日本大震災の被害の回復には莫大な経費がかかります。その一方で、被害により日本の経済活動の低下が心配されています。しばらくの間、私たちはこれまでよりもがまんする生活をしていくことになるでしょう。計画停電もそうですし、日頃の節電もそうです。
でも、これは、全てが本当にがまんする生活なのでしょうか。なかには、例えば、夜に店の前で本が読めるくらいに明るい看板など、そこまでしなくてもよいのではと感じるものもあると思います。わたしたちが、普段、当たり前と思っていることの全てが、本当に全ての人に必要なことではないかもしれません。あるいは、人のいない部屋で電気を付けっぱなしにしているなど、私たちが、日頃、何気なくしているむだ遣いも少なくないかもしれません。今回の少し不便な生活は、私たちがこうしたことをあらためて考える機会を与えてくれているように思われます。これまで、よく言われてきた「エコ」、つまりエコロジーということばを、私たちは本当の意味で体験する状況にあるのではないでしょうか。
みなさん、今の日本の状況に関心を持ち、ものごとをいろいろな視点から考えられる広い視野を身につけていってください。
ご家族の皆様、本日は、お子さんのご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。今、日本はこの未曾有の混乱の時期をまだ脱しておりませんが、この時期にお子さん方の入学式を執り行うことができましたこと、ご協力にあらためてお礼申しあげます。
本校は、聴覚障害教育に留まらない教育実践を通し、知識のみではない応用力のある真の学力と豊かな感性を育てることを目指し、教職員一同、努力しております。本校の教育に対し、ご理解、ご支援をいただけますようよろしくお願いいたします。
本日は大学を代表して、附属学校教育局の熊谷恵子先生にご出席いただきました。熊谷先生、ありがとうございました。
入学したみなさんのそれぞれの新しい出発を祝して、式辞といたします。
平成23年4月11日
筑波大学附属聴覚特別支援学校長 宮本信也
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2011/04/11〜