卒業生の声|筑波大学附属聴覚特別支援学校 歯科技工科 

卒業生の声

北澤栄一さん
第2回 北澤 栄一さん(10期生)

1983.3 筑波大学附属聾学校高等部専攻科歯科技工科卒業
1983.4 東海デンタルラボラトリー入社
1984.5~ アイチS・S補綴
1985.5~ (株)豊田工機
1987.3~ アオイデンタルラボラトリー
1990.8~ キタザワデンタルラボラトリー開業


歯科技工を選んだきっかけ

子供だった頃、人の健康と喜びに役に立てる仕事を望んでいました。
名古屋聾学校の恩師を初め、両親、友人に「歯科技工士に向いてるよ」と言われるままに、行きました。

自分にとって歯科技工とは

噛む・魅せる喜びを求める患者さんのために技工物を製作して、それによって患者さんに喜んでいただけるので、有意義な仕事だと思います。

筑波大附属聾学校歯科技工科について

卒業後20数年になっていますので、何とも言えないです。 世代が違うし、教育環境が羨ましいくらい良くなっていますね。

当時、亡き大畑先生の存在感が大きかったと思いますね。宿題を忘れたとか、親に手紙を出さなかったとか、当り前のミスしたときなんか、正座させられ、ゲンコツをもらう破目になったことがありましたね。

また今のような手話通訳等情報保障がなくて、非常勤講師の講義には、「話していることが読めないので、黒板に全部書いて欲しい」とよく注文したことがありました。とにかく手で覚える・歯科技工士の鑑である先生の手を真似ようという環境でした。

現在の職場について

ひとりで自営しています。患者のニーズ&歯科医師の指示により、最新の技術導入のためにいろいろな器械を取り入れました。

車庫・技工室外観
実家の片隅に増設した車庫です。
2階が技工室です。
技工室
技工室の一角。
 
入れ歯
私が製作した入れ歯です。
ピカピカに仕上げます。
マイホーム
マイホーム。
実家から1Km離れています。

仕事上のコミュニケーションについて

歯科技工士は、歯科医師が書いた指示書をもとに、技工物を製作する業務ですから、聴覚に障害があっても、特別なことがない限り、コミュニケーションに困ることはありません。
最初は筆談で対応してました。間違いなく、正確な情報伝達ですから…。現在は、口話と身振りでやっています。似たような横文字とか、難しい指示などは、筆談をします。技術的な打ち合わせとか相談などの連絡が来ても、FAXやメールだけで返事を済ませないで、直接出向くようにしています。

後輩達へのメッセージ

思うとおりにいかないときがあるだろう。落ち込んだら、技術だけでなく、尊敬する歯科技工士の話を訊くとよいです。素晴しい人間性を教えてくれるでしょう。
聴覚障害歯科技工士の誇りを持って、日本を代表する歯科技工士になってください。


(2008年)

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