拝啓
向春の候、貴職におかれましてはますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
また、各校におかれましては、新型コロナウイルスの対策で、大変な時期を過ごされているものとご拝察いたします。この感染の拡大が一日も早く終息に向かうことを祈るばかりです。
さて、昨年 7月から9月にかけて、わたくしども筑波大学研究グループの研究プロジェクト『新学習指導要領に示される聴覚障害の状態等に応じた言語活動の充実〜人工内耳装用児に対する全国調査と実践研究に基づいて〜』による全国調査に、ご協力いたただきまして、誠にありがとうございました。全国聾学校校長会の先生方、各学校の学校長の先生方、人工内耳装用幼児児童生徒の担当の先生方に、多大なるご協力・ご尽力を賜りました。その結果、全国特別支援学校(聴覚障害)107校の726人の先生から計1,350人の人工内耳装用幼児児童生徒に関する回答を得ることが出来ました。また、通常の小学校及び中学校の難聴特別支援学級、言語障害特別支援学級、通級による指導教室の計117校の先生方から計188名の人工内耳装用児童生徒についての回答が寄せられました。
この度、全国調査の分析結果か゛まとまりましたのて゛、本報告書をもってご報告させて頂きます。報告書は、特別支援学校幼稚部から高等部専攻科の人工内耳装用幼児児童生徒に関する分析結果と、通常の小学校と中学校の難聴特別支援学級、言語障害特別支援学級、通級指導教室の児童生徒に関する分析結果に加え、筑波大学附属聴覚特別支援学校幼稚部の実践研究のための基盤研究の内容が掲載されています。
本報告書は、2年間にわたる研究の中間報告として作成されたものでありますので、研究の個々の事項についての深層にわたる分析までは至っておりません。2年目の最終報告の際には、より精査された結果の報告が出来るように分析を進めて参ります。
本研究の結果が、人工内耳装用幼児児童生徒の今後の言語指導のための基礎的資料となれれば幸いに存じます。ご覧いただき、忌憚のないご意見・ご批評をいただき、今後の研究に生かしたいと考えております。
敬具
令和2年3月
研究代表
筑波大学 教授
筑波大学附属聴覚特別支援学校 学校長
鄭 仁豪
全体版 研究成果報告書(中間報告)
第T部 研究の概説
第1章 研究の概要
第U部 調査の結果
第2章 幼稚部
第3章 小学部
第4章 中学部
第5章 高等部本科
第6章 高等部専攻科
第7章 特別支援学校(聴覚障害)の総括
第8章 特別支援学級・通級による指導
第9章 実践研究 筑波大学附属聴覚特別支援学校幼稚部
資料
資料1
資料2
2020/03/〜