筑波大学とドイツミュンヘン大学との学術交流会

筑波大学とドイツ学術交流会との共同事業であるDAADプログラムにより、本校の学校長を含め本校教員4名と筑波大学博士課程の学生1名が、11月4日〜13日の間、ドイツのミュンヘン大学(LMU)教育心理学部聾教育部門や、聾学校(Johanneskirchen, Samuel-Heinicke Realschule) 、職業訓練学校(Berufsbildungswerk-BBW)、聴覚障害の幼児児童生徒の教育施設(School for the Hearing Impaired in Straubing) 、インクルージョンを行っている通常の学校(Grundschule am Hedernfeld)、遠隔文字手話通訳を行う企業(Verba Voice)などを訪れ、ドイツの聴覚障害者を取り巻く教育環境や教育実践に関して研修をしました。

聾学校の見学では、子どもの実態に合わせたコミュニケーション手段を用いていることや一人ひとりの机にマイクがあり、自分の発言の際に使用して聴覚での情報をお互いに保障している様子が見られました。

職業訓練学校では、建築関係、情報、デザイン、庭師,介護職など様々な業種約20のコースがあり、自動車整備や機械部品など企業とタイアップして最新の大がかりな設備で指導していました。

聴覚障害児の教育施設内には、人工内耳センターがあり、マッピングや教育相談などが行われていました。

インクルージョンを行っている小学校では、聴覚障害児の椅子は、回転椅子になっており、話す人に注目しやすい工夫がされていました。先生は首掛けマイクを、他の子どもたちは教室の前後のマイクを使用して発言していました。また、アシスタントの先生が常に気を配り、聴覚障害の子どもに限らず、学習中理解が不十分と思われる子どもに言葉かけをしていました。習熟度に合わせた指導計画があり、いろいろな教材が準備されていました。一人ひとりのペースで授業にとても積極的に取り組んでいました。

全般的に教育制度、施設面の配慮はもちろんのこと、ドイツの先生方が教材づくりや指導にとても熱心であること、子どもたちが話を最後までよく見て聞いていること,授業中と休み時間のめりはりがきちんとしていることなどが印象に残りました。

研修の最後の方には、ミュンヘン大学の先生方が日本で研修したときに学んだこと、我々が本研修で学んだことを発表し、ドイツと日本の聴覚障害教育について長時間意見交換をし、たいへん有意義でした。


2018/11/14〜 アクセスカウンタ

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