PTA総会 会長挨拶

PTA総会 会長挨拶 伊藤芳久

2009/07/12〜  

本日はご多忙中にもかかわらず、多くの保護者の皆様がPTA総会にご出席くださり心より御礼を申し上げます。また、今年度ご入学されたお子様をお持ちの保護者の皆様におかれましては、ご入学おめでとうございます。これからは本校のPTA・後援会会員として、様々なご協力をお願いすることになりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、平成20年度の本会の活動は3月末を持って終了しており、本日はこの一年間の活動および規約改正等についてご審議をいただくことになっております。

昨年4月の総会におきまして、役員人事・選出に関するご質問がありましたが、PTAの役員、特に会長・副会長選出に関しましては、私なりにも長い期間をかけて考え、学校側とも相談を重ね、部長会においても何度も検討していただきました。本総会でPTA規約を変更し、今後は皆様にわかりやすい方法により会長、副会長を選出していくべきであると考えております。 なお、平成21年度の役員の人選は、本来であれば現行の規約に従って行うべきところではありますが、実際には今回の規約改正で、新たにご提案するような方法・過程を出来る限り取り入れて行ってまいりました。お手元の総会資料では、会長、副会長の名前が空欄となっておりますが、これは本総会で、平成21年度から保護者側副会長を1名増員して2名とすることをお図りすることになっており、この変更にご賛同をいただいた上で、部長会の原案をお示ししたいとの理由によるものです。特に人事がこじれているというようなことではございません。また、今回はPTA・後援会共に、規約を大幅に見直しました関係で、改正点がかなり多くなっております。 さらに、昨年の総会でご要望がありましたPC字幕を試験的にではありますが、本総会で導入いたしました。この総会の後、各部を通して多くの方の評価をいただき、今後の導入の可否を検討したいと思っております。正式導入にはそれなりの費用を捻出するなど、高いハードルもございます。今回は特別なご厚意で、費用を最低限のみとして実施していただいております。字幕作成には4人の方々が当たってくださっておりますが、この場を借りて御礼を申し上げます。

さて、平成20年度の本校の状況を振り返ってみますと、順風満帆で何もかも良好であったとはいえませんが、時々に発生した問題につきましては、私もPTA会長として四日市校長、今井副校長とよく話し合いをしましたし、その都度、学校側からも真摯な説明もあり、先生方も迅速な対応をしてくださいました。保護者の皆様のご理解もあり、なんとかこの一年大きな混乱に至ることなく、無事乗り切れたように思います。

話は変わりますが、平成19年度から施行された特別支援教育制度により、障害をもつ子供たちの教育システムが大幅に変更となり、今までの聾学校、盲学校、養護学校のような「くくり」がなくなりつつあることはご存じの通りです。去る4月26日の日曜日の朝日新聞の記事をご覧になった方も多いと思いますが、このような教育体制の中で、かなり多くの知的障がいをもつ子供たちが特別支援学校に通うようになり、学校や教員が大幅に足りなくなっているという深刻な問題点を取り上げておりました。また、昨年開催された、全国ろう学校PTA連合会主催の「家庭教育を考える部会」の事例発表では、五つの異なる障がいを持つ子供達が同じ屋根の下で学ぶ総合支援学校もでき、実際の活動を開始している地区もあります。私は全国ろう学校PTA連合会の会長を兼任しておりますので、全国各地の保護者の方々と話し合う機会も多いのですが、このような状況下で、聴覚障がいをもつ子供の保護者は、様々な不安を抱えながら毎日を過ごしていることを実感しています。今後、ますます状況は変化していくことになり、各地の旧聾学校も、新たな対応を迫られることが増えてくると思います。特に、今までに培われてきた聾教育の専門性がこのような状況下で発揮できるのかがかなり問われていくと思います。

幸いにも本校は聴覚障がい教育の専門性を発揮する特別支援学校として、その使命を果たすということで、名称の変更はありましたが、「聴覚」特別支援学校として踏み留まることができた訳であります。それゆえ、本校が掲げる大目標の達成に向けて、今後とも教職員と保護者が一致団結して望み、子供達が社会で自立できるように「教育」と「しつけ」に頑張って行かなくてはなりません。それは大きな希望につながるものでもあり、私どもの使命でもあると思います。

加えて、世の中の「学校」に対する考え方もかなり変わってきておりまして、学校が様々な面から評価される時代になってきています。最近新聞で、大学や法科大学院の評価が公表されたのは記憶に新しいことですが、校内だけの自己満足ではなく、学校そのもの存在や教育のあり方について、社会的によい評価を得てゆくことが重要であり、まさにそれをクリヤーすることが学校の存在価値につながると考えられるようになりました。本校も例外ではありません。このような状況の中で、PTA活動は、一つの重要な柱になることは言うまでもありません。このことを十分にご理解いただき、会員の皆様のPTA・後援会活動に対する今後ますますのご協力をお願いして、私の挨拶とさせていただきます。

筑波大学附属聴覚特別支援学校(筑波大学附属聾学校)
『PTAだより・平成21年5月26日』より


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