式典で祝辞を述べる斎藤佐和校長 |
季節は春へとうつり、さくらの花だよりもとどきそうな頃になりましたが、今日は筑波大学附属聾学校の全校舎の改修がおわったことをみんなでお祝いする日です。お客様もいらっしゃって、みなさんといっしょに祝ってくださいます。
みなさんはおぼえていますか? はじめは平成11年秋からはじまった寄宿舎改修でした。
平成12年度には幼稚部の乳幼児相談室、小学部、中学部、専攻科ビジネス情報科、保健室の大改修がありました。そして平成15年度の夏から、高等部、歯科技工科、体育館の改修が始まり、3月のはじめに工事が無事におわりました。
5年間かかりましたが、全部の校舎が完成したようすを見ると、全体に明るくまとまっていて、とてもよく計画されてきたことがわかります。
形はほとんどかわっていないのですが、もう古い校舎のことを思いだせないくらいです。
今回の工事では体育館がひろくなり、アトリエ、エレベーターなど新しい部分もつけくわわり、この体育館の舞台(ぶたい) もたいへんすばらしいものになりました。
2006年には日本やアジアの先生方(がた)の研究大会が開かれ、わたしたちの学校の授業のようすを見ていただくことになっていますが、そのためにも全校舎の改修がおわったことはたいへんありがたいことです。
このような大きな工事が実現したのは、文部科学省、筑波大学、学校教育部、また工事をすすめてくださった多くの皆様のおかげです。
みなさんはあたらしくなった校舎をたいせつに使い、よく学びよく活動して、さらに大きく成長していってください。
それがこの改修に関わり、応援してくださったすべての方々への一番の恩返し(おんがえし)になると思います。
工事の騒音 やほこりのなかで勉強した時もありました。何度もひっこしをしてたいへんでした。でもみなさんも先生方もよくがんばって、事故もなく完成の日をむかえることができました。明るくがんばってくれたみなさんに、私は心から拍手をおくりたいと思います。
最後になりましたが、今日の日を私たちと一緒に祝うためにお集まりくださった皆様方、本日は学年末のご多忙の中、本式典にご列席いただきまして、誠にありがとうございました。
長年にわたった校舎改修の完成は、皆様方の本校に対するご支援・ご理解のたまものであり、児童生徒、保護者、教職員とともに、深く感謝申し上げます。
平成16年度からは大学法人化という新たな時代が始まりますが、これからも変わらず本校の教育にご理解とご支援をたまわりますようお願いして、私のごあいさつを終わります。
皆様 本当にありがとうございました。
平成16年3月19日
筑波大学附属聾学校長
斎藤佐和